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ピーシーズの本によれば、ディミディアータには二種類有るとされ、レッドタイプとブルータイプが有り、ブレデリィと呼ばれている種類がブルータイプとされています。しかしブレデリィとして入荷することも無いので差が判りません。このオスもヒレと体全体がブルーに発色しています。成魚の体長は7cm(尾ビレが3cm以上、背ビレも3cm)にもなり、ヒレの長さがとても良く伸びていて、大変綺麗です。メスは一回り小さいく、ヒレも少し伸びる程度です。三センチ程度までは雌雄の見分けがつかない場合が多いですが、成魚になればメスは腹部が膨らみ太った体型になります。色彩はオスと同じようにヒレが青くなっています。 性格は温和で、あまり喧嘩もせず、複数を収容しても問題が少ないです。その中でも産卵をして増える場合も有ります。入荷は少ないですが普通のレッドタイプと同じく綺麗ですし、もっと注目されてもいい種類だと思います。ただ飼育水槽は45cmなど、大きめの水槽の方がヒレもよく伸びますし、体型も良くなるのではと思います。 水質は弱酸性の軟水でいいと思いますが、あまり低いpHでなくても良さそうです。慣れれば水質の適応幅が広く、あまり神経質にならずに飼育できます。でも他のベタと同様に飛び出しには注意が必要です。水面に浮き草を隙間無く浮かべれば、ガラスフタをせずとも飛び出さないようですが、大きな音を立てたり、振動を与えるとショックで飛び出す可能性もありますので、フタをしたくない場合でも水槽の四隅だけは塞ぐようにしたほうが良いと思います。水温もかなりの幅があり、夏場の高水温には強いですが、冬季に水温が低すぎると動きが鈍くなります。 産卵はマウスブルーダーでオスが咥え、水面近くではなく、中層~低層で行われるようです。雌雄が絡まるようにして水底に沈んでいく間に産卵をします。底まで沈んだところでメスが先に起き上がり、卵を口で集めます。その後に起き上がったオスにキャッチボールをするような形で卵を渡し、そのまま咥え続けます。一度に3個から5個ほどの卵を産みますが、それが二時間ほど続いて、オスの口に入りきらないほどの数となります。オスが口を動かすと、エラからこぼれるのでメスがまた咥えて拾い集めてオスに渡すことも見られます。咥えれば二週間ほどで孵化するのではないかと思います。産卵をする場所ですが、水草の密生した部分よりも底砂が見えるような開けた場所で行うようで、ある程度の深さが必要かもしれません。複数を一緒に飼育している場合にも産卵しますが、他の個体が卵を奪おうとするので注意が必要です。確実に増やすなら産卵しそうなペアだけにした方が良さそうです。 吐き出された稚魚は3~5mmほどで、咥えていた期間により大きさが違いますが、強制的に吐き出させる場合に、あまり早く(まだ卵黄が有るような状態で)出させると、小さすぎたり、スライダーになる可能性があります。吐き出させる方法は咥えている個体を網で掬い取り、水を入れたプラケースの中で指で口を開けると稚魚が出てきます。魚を持って行うので慎重に行い力を入れすぎないようにします。他の方法として、咥えた個体をプラケースに水を入れ、スプライトなどを浮かべておき、その中でしばらく飼育していると自然に吐き出す場合が有ります。慣れない方はこちらの方法が良いかもしれません。この場合、稚魚が泳ぎだしても親が食べることは有りません。強制的に出さない場合、飼育している水槽内で自然に吐き出すのを待つだけですが、メスが稚魚を食べることが有り、水草などで稚魚の隠れる場所が無いと数が多く残らない場合が有ります。吐き出させた後は、比較的早くからブラインを食べれる大きさの稚魚ですので、成長も早いでしょう。エサも人工餌にも容易に餌付き、どんな餌でも食べれるようになりますが、大食漢なので餌の与えすぎは体型を崩します。 産卵後の吐き出させるときの目安として、咥えていたオスが水槽の角などで上下にウロウロとしだします。通常咥えているときは、姿を隠したままなので、これを目安としたら良いでしょう。 また若干臆病な面がありますが、慣れれば水槽の前面にも出てきて、綺麗な姿を見せてくれるでしょう。 ![]() ![]() 産卵中の様子です。 ![]() 卵を咥えたオスです。 ![]() 産後のオス ![]() 吐き出させた直後 ![]() 二日目 ![]() その後成長して4cmを超えるほどになり、雌雄差もはっきりとしてきました。 ![]() ![]() 二代目の産卵シーンです。 ![]() 別の個体から吐き出させた稚魚達。 ![]() 1cmほどの稚魚達。 |