| 線虫の一種でもともとは土中に生息しているようです。マイクロワームやホワイトワームよりも増やしやすいと思います。マイクロワームよりも増やしやすい理由に、培地の問題が有ります。果実に付くとされるマイクロワームは培地や餌もまた果実などの腐敗しやすい物が必要で、腐敗臭が嫌われがちです。またどこからか混入したコバエの幼体が増えて、部屋中を飛び回り困ることも有ります。グリンダルワームならこの問題も少ないでしょう。 大きさは肉眼で確認出来ないような小さい状態から、二センチほどの長さまで成長します。小さい白いミミズとして考えると良いかもしれません。成長の早さも餌によって変わるかもしれません。どのくらいの早さかは判りませんが、一度綺麗にしてしまっても数日でまた増えて使えるようになります。 グリンダルワームの利点として水中でも数日間は生きていると言うことです。餌として水槽に入れても数日間のうちに魚が食べてくれるでしょう。アカムシやブラインが残ってしまい腐敗して水が悪くなるとこがほとんど有りません。また水槽内でも活発に動き回るので、食欲の無い魚にも効果的です。栄養がどの程度有るのかは判りませんが、ブラインを主食としてオヤツ程度に与えれば問題無いでしょう。グリンダルワームを主食とした場合に栄養素が不足して魚に弊害が出るのかどうかは、今後調べていく必要が有るでしょう。 気になる臭いですが、グリンダルワームは餌にだけ気をつければそれほど気にならない程度で済むと思います。日ごろの管理にさえ注意すれば大丈夫でしょう。もし餌が古くなって腐敗臭がするようになったらグリンダルワームが減っていきます。こうなる少し前にスポンジを洗えばまた増えます。だいたい一ヶ月程度で酸っぱい臭いがしてくるでしょう。そうなったら再セットしましょう。 培地は園芸用土などの土を単用したり、これにピートを混ぜた物や、キッチンで使う洗浄用のスポンジなどを湿らせて使います。乾燥や高温(28℃以上)には弱く、通常の室温であれば問題ないでしょう。活発に増えるのは25℃程度ですが餌が腐敗するスピードも早くなる気がします。 まず必要な物を揃えましょう。簡単なのは100円均一で密閉できるタッパーとスポンジと透明なアクリル板です。これと種親となるグリンダルワームです。あとは餌となるパン粉や乾燥されたフ(焼き麩など)が必要です。これを混ぜた物や、マッシュポテト等が色々と使えるようなので試してみると良いでしょう。 ![]() 上の画像は縦10センチ横15センチ深さ5センチのタッパーにセットしたところです。スポンジの厚さは1.5センチ程度。透明なアクリル板をスポンジと同じくらいの大きさに切って上に置きます。始めはスポンジとアクリル板の間に種親と餌(画像では細かくしたパン粉のみ)を挟んで湿らせておきます。スポンジも若干湿ってた方が良く、スポンジを買ってきたさいにタッパーと一緒に洗って湿らせておきます。タッパーのフタはシリコンパッキンが付いている物が良いでしょう。場合によってはグリンダルワームがフタまで這い上がってくることもありますし、古くなってくるとダニが発生する恐れが有ります。このダニの脱走防止にもピッタリとフタが出来るタッパーの方が安心できると思います。なおこのダニですが人に害が有るのかどうかは判りません。心配なので発生したらリセットした方が良いと思います。ある程度増えたらアクリル板の上に餌を置くと良いでしょう。このとき水を餌に垂らしておきます。 ![]() 数週間経って増えた状態です。ほぼ2日に一度餌を足していった状態です。餌の周りとアクリル板の下に沢山居ます。だいたい一センチ程度のグリンダルが多いでしょうか。良く目をこらすと餌に小さいグリンダルが大量に付いています。この小さいのは魚の稚魚に与えても良いでしょう。画像の餌の状態ですが、実験的に多すぎる量にした状態です。多すぎるとカビが発生してグリンダルが近づかないようになるようです。日ごろは少量で構いません。指で摘んでパラパラと撒く程度で良いでしょう。餌は乾燥して硬くならないようにした方が良さそうです。普段は少量の餌を撒いてスポイトで水を数滴垂らしておけば大丈夫だと思います。グリンダルが多い場合は餌の減りも早くなります。餌が少ないと増え方が遅くなります。画像の状態ではそろそろ餌が腐敗する恐れが有るので、餌だけを一度捨ててセットします。このときスポンジがすっぱい臭いをしていたらスポンジも洗ってしまいます。ただしアクリル板は完全には洗わずに使います。またセットするときにアクリル板にグリンダルワームが残っていた方が増えるのも早いでしょう。もしダニが多く居たらアクリル板も洗ってしまいます。スポンジとアクリル板の両方を洗っても復活しますが、時間が掛かるので、他のタッパーに居るグリンダルを数匹移しておけば早いでしょう。 魚への与え方ですが、余ったアクリル板を細長く切って削り取るように取り出します。要らない歯ブラシやスプーンなどでも良いでしょう。取り出したグリンダルは水を入れたコップなどの容器に入れます。グリンダルだけ綺麗に取れる場合は良いですが、餌と一緒に取れてしまった場合にはコップの中でかき混ぜて水で洗います。グリンダルは底に沈むので水が汚れていたら、上手に水を捨てて取り替えても良いでしょう。あとはスポイトで与えるだけです。上手くタッパーからグリンダルだけを取れるなら、そのまま水槽に入れてしまっても良いでしょう。グリンダルが上手く増えていたら一つのタッパーから数個の水槽へ餌を与えることが出来ます。 タッパーは一つだけでなく数個分セットした方がローテーションが組めて良いでしょう。グリンダルは良く増える場合と全然増えない場合が有り、タッパーと餌によって変わるのでしょうか。なので保険を掛ける意味でも数セット必要になると思います。 グリンダルは水に集まってくる習性が有るようです。エサが無い所でも濡らしたアクリル板を置いてしばらくして待つと集まってきます。これを利用して上手く取り出す方法も有るかもしれません。たとえばグリンダルが集まっている餌の上にもさらに小さいアクリル板を濡らして置いておけば、アクリル板にくっ付いてきますので、これを回収しても良いでしょう。 注意としては水の入れすぎと餌の腐敗だと思います。密閉性の高い容器で水を多く入れすぎると、蒸れて死んでしまうことが有ります。スポンジの表面が濡れている程度で構いません。あまり水気が無いのも乾燥してしまいます。スポンジを棒のような物で押してみて、水が出てこないくらいの水分量が目安だと思います。餌を足したときに水を含ませていきますが、日にちが経つと水が多くなって溜まってしまいます。そんなときはスポンジを手で絞って水気を切ってしまいましょう。 まだまだ餌として導入されたばかりですので、増やし方や管理の仕方も色々と方法が有ると思います。培地も酸性が良いのか、ピートや用土でも良いですし、海外では土やピートを混ぜた物で維持されている方法が多いようです。バケツに用土を居れ餌を振りかけて増やし、ドーナツ状に盛られた土の真ん中の空間に濡れたガラスコップを入れて回収しているとかの方法も有ります。 本来は活きアカムシが常時手に入れば良いですが、今となっては扱っている店もなかなか無いようです。水が汚れにくい餌としてとてもよいと思います。これからも色々と実験しながら良い方法を探していきたいと思います。 |