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古くから有名な Austrolebias nigripinnis ニグリピンニスです。古くからアルゼンチンパールとして一般ショップにも並び親しまれています。これはマシュワイズやマシュウィッツと呼ばれるロケのものですが、他にも多くのロケーションが有り、続々と新しいロケ・産地が見つかっています。最近ではアルビノ個体まで居るようですが、一般的には出回っていないようです。 飼育は国内で増やされた物が丈夫で飼育しやすく、繁殖も容易だと思います。ピートダイバー系や年魚をこれから始める方にはオススメです。水質は中性付近であれば問題なく、温度は冬でもヒーターが要りません。10℃ほどでも元気です。ただ夏場の25℃を越えるような高温時は注意が必要かもしれません。メダカ全般に言えることだと思いますが、高めの温度は成長が早くなり、寿命も短くなるようです。それと共に水温が高くなるほど水質の悪化が早くなり、管理が大変になります。じっくりと飼うのなら低め15~20℃程度で飼育した方が良いと思います。 産卵はピートに潜る性質が有りますので、コップなどの容器にピートを入れて行います。ピートの量はメダカの体長程度の深さが有れば良いでしょう。3cm未満のペアでは卵の数も少ないかもしれませんが、5cm近くにもなった成熟した個体ともなると、採卵したピートに付いている卵の数が数えられないほどの量にもなります。孵化までは3ヶ月程度の休眠保管が必要ですが、孵化のタイミングや水温、儀式方法が合っていればスライダーもほとんど無く大半が残ります。しかし10匹以上を孵化させたとしても管理が追いつかず、最悪は1ケース全滅と言う事態さえ起こります。沢山の卵が取れたとしても10個程度を水に漬け、後は友達などに分けてあげましょう。 休眠期間が3ヶ月程度を超え、卵の中に金色の輪が出来、眼が確認できて全体的に黒い感じになったら儀式しても良いと思います。儀式もなるべく低い温度にし、プラケースなどで卵の入ったピートと水を一緒に入れてかき混ぜましょう。数日から翌日には沢山の小さな稚魚達が浮かんでいると思います。しばらくはそのままブラインシュリンプを与えて成長させます。スプライトなどの浮き草とレッドラムズホーンを入れましょう。2週間に1度水換えを行い、1cm程度にまで成長したら水槽に移します。もう雌雄が判るサイズで有れば、雄1匹・雌2匹を1つの水槽に収容し、また卵を取って次世代に繋げていくと良いと思います。雌雄は1cmを越えれば雄が青黒くなり、雌は茶色の斑模様になります。 普通の管理さえしっかりとしていれば、何代も繋げていくことも可能だと思います。しかし一番の問題は夏場の高温対策でしょう。エアコンの効いた部屋で有ればよいですが、30℃を越す室内では維持が困難になることも多いです。暑くなる前までに卵を確保して夏場を切り抜けましょう。 休眠期間も保管時の温度や湿度によって変わりますので、自分に合った方法の探してみると良いかもしれません。難しい種類ともなると産卵はしても休眠期間中に消えてしまったり、孵化してもスライダーでダメだったりするようです。このニグリピンニスならワイルドに近い世代や難しいとされるロケーション意外は楽ですが、ある程度の経験・コツが必要となるかもしれません。N.ラコビーもニグリピンニス同様に古くから親しまれていますが、休眠期間がニグリピンニスよりも長く、また水質悪化に弱い面や大量に必要な餌の量などで水質維持が難しく、途中で消えてしまうことが有るようです。 餌は大食漢なので多目に入れても食べてしまいます。しかし食べすぎは良くないのでアカムシならほどほどにした方が良いでしょう。ブラインなら水槽内に散らばり、一気に沢山食べることも無いと思いますが、余り多く入れすぎて残ってしまうのが危険です。食べきれる量を入れるように心掛けた方が良いでしょう。人工飼料も食べるようですが、アカムシやブラインほど好きではないようです。やはりブラインを沸かすのが良いと思います。ただブラインを使い続けるとヒドラが発生する場合が有ります。これは水質が合っていなかったり、水温が高めになった時期やブラインの入れすぎ、ヨゴレが溜まっているからかもしれません。なぜ発生するかわかりませんが、ヒドラが居ると魚に影響を与えますので、こまめに水槽を洗ったりすることも必要かと思います。特に稚魚期でプラケや小さいケースで管理しているときにヒドラが発生すると、稚魚がヒドラに捕まったり、調子を落としてしまうことにもなりますので注意した方が良いでしょう。 基本的にメダカは雄1匹、雌2匹のトリオ飼育が良いと思いますが、このニグリピンニスでは殺し合いするほどの喧嘩は少ないので複数個体を一緒に飼育しても産卵するので大丈夫だと思います。その場合は広い水槽にピートを入れた器も複数設置すると良いでしょう。基本的には卵生メダカは混泳は止めておきましょう。産卵させて卵を取り、子孫を取ろうと思うなら単独飼育が良いと思います。 |