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以前は入手が困難な部類で、以前はプライベートで採取された個体が出回るだけでしたが、最近になってヨーロッパから輸入されてくるようになりました。 水質は弱酸性でも中性付近でも問題無いようです。硬度も低めが良いようですが、高い場合でも慣れれば問題ないと思います。飼育は水草を多目に入れた水槽で、ピート等で隠れる場所が有った方が良いようです。オスがメスを追いかけることが有り、ひどい喧嘩には至りませんがメスのストレスを減らす意味でも有った方が良いでしょう。 水温は通常の室内なら加温も必要ないと思います。卵生メダカと同様の飼育方法でも産卵して増えます。ただ夏場の30℃以上では厳しいようですので5~27℃が範囲だと思います。 大きさは3cm満たないほどで数リットルの小さめのタンクでも育成可能です。特徴として、オスは婚姻色・威嚇時にはブラックのボディーに目の下には青が乗り、体の中ほどから尾までの間に銀色の星が散りばめられ、尾の付け根は扇状に銀色が入ります。これに比べてメスは乳白色の地味な体色になりますが抱卵するとかなりお腹が大きく膨らみます。たくさんの餌を食べた場合もパンパンになることが有りますが、ここまで餌を与えるのはやりすぎかもしれません。良く食べるので気をつけないといけないと思います。この場合、餌を入れすぎることによって水質が悪化する恐れが有ります。水換えはそれほど頻繁にしなくても良いようで二週間に半分程度でしていますが、状態を良く見て判断するのが良いと思います。最高で2リットルプラケースで半年も水換えしませんでしたが元気でした。稚魚も増えて大きくなっていました。このことからも水質の悪化・劣悪環境にも適応できるようです。ただこれは緩やかな変化には適応すると言うことで、急激な水温変化や水質悪化には適してません。長期の水換えしなくても平気なようにするには、水草を多く植えて、調子良く水草が育つ程度の照明が必要になります。また餌も回数を減らし、必ず残って腐敗しないようにしないといけません。病気になったことが無いのでベルベット病や白点病に掛かりやすいのかどうかも判りませんし、薬による耐性もどうか判りません。水質変化にも強いで病気になることも少ない感じがします。しかし日ごろから気をつけていきたいと思います。 生息地は北アメリカ・ノースカロライナの岬あたり、モバイルアラバマの湾までのUSA;エヴァーグレーズの北端へのフロリダの南等を中心に広く分布。池や細流、用水路で見られるが、商業として採取されることは少ない。とのことです。もっと普及してほしいので採取も多くなって欲しいですが、乱獲による絶滅だけは避けて欲しいと思います。 この仲間はサンフィッシュと呼ばれますが、サンフィッシュとはブルーギルの仲間のことのようですが、とても似つかないです。たまにバンデットサンフィッシュと言う名前で入荷する魚を目にしますが、体型・大きさ形までまったく違います。サンフィッシュ科でもこのエラッソーマだけは別のような気がします。まだ分類の研究段階のようですので詳細は判っていません。 エヴァーグラディに近縁な仲間としてゾナータム、オケフェノキーと言う種が存在しますが、こちらのほうが個体数は少ないようです。エラッソーマ属には合わせて6種が記載されていると有りました。エラッソーマの種類としては Elassoma alabamae (Spring Pygmy Sunfish) Elassoma boehlkei (Carolina Pygmy Sunfish) Elassoma evergladei (Everglades Pygmy Sunfish) Elassoma okatie (Bluebarred Pygmy Sunfish) Elassoma okefenokee (Okefenokee Pygmy Sunfish) Elassoma zonatum (Banded Pygmy Sunfish) となっているようです。まだはっきりとした情報もないのですが、sp.も居るようです。この中には保護対象の種も居ます。年々減ってきているようで、いつか採取禁止になってしまうのではないでしょうか。 どの種もそれほど水質や温度に気を使うことをしなくても、十分に飼育、繁殖できそうな感じがします。たしかに地味ではありますが、繁殖期や闘争時の発色はかなり綺麗だと思います。この魚は小型ながら沢山の魅力を持った魚ではないでしょうか。このような小型美種はもっと普及してほしいと思います。 繁殖に付いてですが、稚魚の大きさはかなり小さくて、始めからブラインの摂取は無理です。水槽内の微生物を食べて勝手に成長します。気になる方はベビーフードを与えても良いでしょう。少し大きくなればブラインの使用が良く、2センチにもなれば冷凍アカムシもたべるようになります。雌に冷凍アカムシを与えると産卵が早くなるようです。 産卵して孵化後に稚魚が同時多数が見れると言うことは、一度の産卵で数個の卵を生むようです。数はあまり多くないようですが20個ほど産むようで成熟した雌雄ならもっとたくさん産むかもしれません。また、生まれた稚魚は水面近くまで浮上しています。水面の微生物を食べているのか、そう言った習性が有るのかはわかりませんが、普段稚魚を見つけると水面付近にしか見当たらないことが多いです。 産卵は普段こちらから見えにくい場所にピートを底に敷いておきます。ピートに潜ったり、穴を開けて巣にした場所に産み付けるようですが、実際に産卵風景を見たことが有りませんが、雌のお腹を観察していくと一度に産卵するのではなく、数日間に分けて産卵が続くと思われます。 孵化した稚魚は親には食べられていないようですが、絶えず姿が隠れるように水草の葉の裏などに居ることが多いです。このことからも水草や枯葉、流木の多い環境で飼育することが望ましいようです。たまたま親の目の前に居る稚魚はパクっと食べられてしまうかもしれません。 ある程度増やしていくと雌雄に偏りが出てきます。雄だけになってしまうことが多く、雌が少なくなる場合が有ります。これは自然でも個体数が多すぎにらないようになっている為かもしれません。小さな水槽で過密に飼育すると雄が多くなる気がします。およそ一度の産卵・孵化で20匹程度は孵化しますが、この稚魚を全て掬い出し、小さなプラケで過密に育てると雌が一匹になってしまったことが有ります。長年の維持を考えるなら、なるべくゆったりとした環境が維持のコツかもしれません。 ![]() ![]() ![]() 稚魚の様子です。白い物はブラインです。 ![]() 左の稚魚はまだブラインを食べれる大きさになっていません。 ![]() ![]() 1cmを少し超えるほどの大きさです。エサも良く食べて元気なようです。雌雄はまだはっきりとわかりませんが、この個体はメスではないかと思います。2cmほどになれば雌雄差も出てくると思います。 |